度胸ある政治家 2009 10 17

 日本の安全保障に関して、
私は、かねてから、こう思っていました。
「専守防衛と主張する政治家は、
よっぽど度胸があるか、とてつもない勇気がある」と。
 これは、冷静に考えれば、わかることです。
専守防衛とは、相手から武力攻撃を受けた時、
はじめて防衛力を行使するということです。
 「相手から武力攻撃を受けた時」とは、
国民に多数の死傷者が発生したことと同じ意味です。
 このような不幸な事態が発生した場合は、
国民の激しい怒りが政治家に向かうでしょう。
こういう政治家は、一瞬にして政治生命を失うでしょう。
 専守防衛という考え方は、
事前に国民に犠牲者が発生することを前提とする考え方です。
こうした考え方は、国民の生命を守るという発想が欠落しているのです。
 自称「平和政治家」は、よく「人命は地球よりも重い」と言いますが、
論理的に矛盾していませんか。
 それとも、かごの中の鳥は、
かごの外が、どうなっているか知る必要がないのか。

かごの中の鳥 2009 8 13
 鳥は、かごの中にいれば、安全で快適でしょう。
しかし、かごの外に出れば、外敵も多いし、
それこそ毎日生きていくのが大変でしょう。
だから、「かごの中にいる」という選択肢も間違いではないのです。
 しかし、アメリカと対等の関係になりたいという日本人が増えたのです。
つまり、かごの外に出て自立したいと。
こうした考え方も自然な流れだと思います。
なぜならば、「もはや戦後は終わった」からです。
 しかし、そうなると、自分の身は自分で守る必要が出てくるのです。
かごの外に出た鳥が、どうなるか、容易に想像がつくでしょう。
世の中、肉食性の猛禽類が多いですから。
 こうした猛禽類に対して、
「私は、平和主義者ですから」と言っているうちに食べられてしまいます。
 「アメリカと対等の関係になりたい。
しかし、安全保障は、今までどおりアメリカに丸投げしたい」
これでは、子供の論理と大差ありません。
 日本人は、安全保障に関しては思考停止状態だったのです。
「安全保障はアメリカに丸投げし、日本は商売に専念してよい」という状態が、
戦後、数十年も続いてきたからです。
つまり、日本人は、かごの中の鳥になってしまったのです。














































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